ベラルーシ国防大臣が「治安部隊の行動が政変の口実として使われる」ことを警告
ベラルーシの国防相は8月22日、グロードナで開かれた会議で、野党や西側諸国が治安部隊の行動を、共和国の政変を狙う口実にして利用する可能性があることを述べた。
~EUはベラルーシの危機にどのように影響を与えようとしているのか~
モスクワはEUの行動をベラルーシに対する内政干渉と見なしている。
「現状では、治安を安定させるためにベラルーシ共和国の治安部隊がとった行動は、自国民に対する大量虐殺として提示され、力を以ってベラルーシの政変を図る口実として利用される可能性がある」と、インターファクスは引用している。
クリニーン氏によると、このようなシナリオが想定できるのは、ベラルーシの国境付近に軍事部隊やそれの準じた部隊が配置されているからだという。特に、ドイツからポーランドに再配置されたアメリカの派遣団だ。
この日の初めに、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、国境侵犯については警告せずに対応することを命じた。これは大統領が国境付近における飛行が頻繁に起きていることに関する国防大臣の情報に反応したものだ。
8月9日、ベラルーシで大統領選挙が行われ、ルカシェンコ氏が80.1%の結果で勝利した。その後も国内の抗議活動は沈静化していない。特に、今回の選挙結果を「不正選挙」だとして認めない野党は新たな選挙を求めている。
その後、欧州連合もベラルーシの大統領選挙の結果を認めないとし、ミンスクに平和的な解決口を見つけるよう促した。また、EUは野党支持者の支援のために5300万ユーロを配分している。